間々/大山星
静けさの中で
垂れる滴さ
depth 絶望の音、
光はあるはずだと
思いこまなければならないときの
あるはずだと思えばたえられるって
光を見たことないわたしは思わない
ぴちょん、ぴちゅん
洞窟の中あるいて
違う暗闇に向かっていただけ
音の響いた間でわかる
これは別の深い穴に
来ただけなのだ
どちらが光に近いかも、はたして分からない
ずっと
ずうっと
地獄だなんて
そんなキャッチーな人気ものじゃないわ
名も無い
ただの空間
息だけ
歩くだけ
できるから
間
ぶつかったらおわりそう
でも空間を生み出す壁ということ
壁の形が見えたということ
そうしてぶつかることを繰り返し
また別の間へ歩いて行く
力尽きたところが
私の墓場、ということ。
滴を垂らした人の
なんと空しいことよ
自分のものか誰のものかも
分からない