昨日の歌/大山星
生ぬるい雨の香りを
「過去の匂い」って言い切った君が
あまりにも乱暴で 希望に満ち溢れていて
おどろいた
昨日よりいくらか暖かいこんな日は
血がシャンパンみたいに騒いで
歌わずにはいられなかった
(サングリアじゃないの?って
君に突っ込まれたの、めんどくさかったよ)
こんな浮き足立った日は
どうしても手に入れたかったあの人も
どうでもよくなった
いつまでも、人との埋まらない距離を
楽しみたい 自分の心のスペースだと言って
こっそりだいじにしたい
炭酸の泡が下から上ってはじけるまでの
短いこの人生
いくつになっても大人ぶっていたい
かわいい私とさわやかな君で