ooyamasay

詩をただ載せていきます

2024-01-01から1年間の記事一覧

昨日の歌/大山星

昨日の歌/大山星 生ぬるい雨の香りを 「過去の匂い」って言い切った君が あまりにも乱暴で 希望に満ち溢れていて おどろいた 昨日よりいくらか暖かいこんな日は 血がシャンパンみたいに騒いで 歌わずにはいられなかった (サングリアじゃないの?って 君に…

悲しみの奴隷/大山星

悲しみの奴隷/大山星 あらゆることに糸を伸ばした私の心の巣は ささいなことでふるえる あのときあなたと私が交換した、 ポイントカードだけではなくて ただの波打った空気や 決してきれいに澄んではいない視線でさえ あなたと私を結びつける どうかさっき…

恋2/大山星

恋2/大山星 この気持ちに意味はないです だれかが通りすがり、いたずらに火をつけていっただけで この熱が雪を溶かし寒さを和らげることもなければ 花を咲かせ服を乾かすこともない ただ焦げて私の体が頑張ってしまい、 生き急ぐだけ だから何の価値もない…

恋人/大山星

恋人/大山星 君の心臓に 赤い糸を縫い付けている 私のことを 忘れられないように 一緒に行ったお店 歩いた道 買ったアクセサリー おすすめした曲 腰につけてた香水 飲んだお酒 一針一針 丁寧に作りました 私の跡が消えない心臓を 別れて糸を切ったあとも 穴…