2023-09-16 あたま、いたい/大山星 あたま、いたい/大山星 ザラザラザリ…ガリガリガガガ… あれは 教科書で見覚えのある 誰かの尾骨 頭の上を通り過ぎてゆく 痛む頭をなでるかのように 行ってしまった たしか骨の周りは透けていて 夜の群青でした 必死の証言むなしく 「ただの夢」で片付けられる でも夢ならこんなに覚えているはずがない 触れられた違和感 鳴り響く音 骨と骨がぶつかる間に 飲んだ息の 乾いた味も これは確かに終わらない地獄 夢でいいのだけど。