ooyamasay

詩をただ載せていきます

ソーダ

ソーダ

 

重力を殺そう

そしたら水槽の中と

同じ世界に住めるのに

 

みんなが人魚

汗も涙も誰が誰のだか

分からないね

 

木みたいな海藻に絡まったあの子も

あなたがそっと手を差し出せば

たゆたう心とともにほどかれるわ

 

酸素と水と栄養を吸って

手を取って

その甲にキスして

ほほえんで

瞬きして

終焉