ooyamasay

詩をただ載せていきます

えくぼ

えくぼ

 

持て余す微熱の温度

ただ鈍い磁力に任せて

触れるしかできない

 

ここにはわたしときみだけ

瞳にははちみつの重み

口元には天使の手のひら

きみだけのもの

 

でもわたしたちは溶けあえない

永遠に0mmが離れてる

雑音も気管にあるビー玉から

ずっとふるえて聞こえてる

 

昼、きみの瞳に映った雲が

流れているとわかるほど

見つめてた時間

夜、きみの喉をかっ切れるのも

わたしの爪だけだと

どうしても熱い傷

 

心細さを埋めるように

指でなぞるうなじ

本当にわたしがいらないのは

きみの心臓だけ

あとは全部、全部

感じさせて

 

お願い、もう会おうなんて言わないで

そんな必要がないくらい奪いあうよ