ooyamasay

詩をただ載せていきます

雨の日に

雨の日に

 

緑の小さなビー玉を飲みこんだ

気管の終わりで止まったあと

くもりの空を見ていたら

溶けてなくなっていった

レモンの酸っぱさが喉を通りすぎて横に広がる

 

切ない色のカーディガンを

わたしが寝ている間にかけてくれた

あの人はもういない

蛇口の締め方が甘くて垂れつづける水滴が

一輪の白いカーネーションを未だに生かす