ooyamasay

詩をただ載せていきます

血のかすみ

血のかすみ

 

虎の毛を、うわべだけなでる。

この句点で世界すべてが終わるかもしれないとき

私は、なでる

あらゆる獣と、毒を冷たい水で飲み干した朝に

おはようの代わりに

なでる

この三文字で、地は揺れるかもしれないのに

いとしくなでる

気持ちよくなる

 

まだだよ行くな

君はまだ、いきてるんだろ