ooyamasay

詩をただ載せていきます

気丈

気丈

 

何をおぼえて何を忘れたらいいの

さっきまでにおっていたあなたの気配も

もうとおりすぎてしまった かおり

 

はなれていてよ さびるまでなら

どこまでもいつまでもあなたをおぼえている

にぶいおもみをずっと、一人でたえていくわ

後悔なんて一つじゃないし、嬉しかったことも一つじゃない

あらゆる一瞬と、そのとき脳内に走った電流をすべては刻めない かなしいよ

 

さるべくしてきえたあなたとおもいたくない

こんななまなましいこと言うべきじゃないかもしれないけれど、

すべてこの思いは骨のかけらに終わる

ひび割れる地面と頭蓋骨、溶けるマグマと血、蒸発する水分と水分、灰

結局は人に吸われておおきくなるの あなたの記憶は それまで

私が、心臓と肺の間にはさんでおくから

きみのあつさとおもさをしまっておく

これを開けるのはまたの機会にしましょう